新着順:197/6877 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

(霊界の目撃証人 3)

 投稿者:ちくてつ  投稿日:2021年11月23日(火)08時57分25秒
  通報
  (霊界の目撃証人 3)

「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳

序文(1)

 パリに滞在していた昨年のある日、私は鉛筆をとって何かを書きたいという強い衝動にかられたが、何を書きたいのかまったく分からなかった。その衝動に身をまかせると、私の手は何者かにつかまれたごとく、人間についての卓越したメッセージを綴り、「X」と署名したのだ。
 メッセージの意図は明らかだったが、署名が私を混乱させた。
 翌日、友人にこの文章を見せ、「X」氏が誰だと思うかと聞いてみた。
「なぜなの」と彼女は言った。「これは私たちがいつも――さんと呼んでいる人じゃなくて?」
 私は知らなかった。
 現在、――さんはパリから6000マイルも離れた場所で、当然、生きているはずだった。だが、翌日か翌々日にアメリカから手紙が届き、――さんが、私がパリで「X」と署名された自動書記のメッセージを受け取る2、3日前にアメリカ合衆国の西部で亡くなったと伝えた。
 私の知る限りでは、私が彼の死を知ったヨーロッパの最初の人間であり、私はただちに友人に電話をかけて「Xさん」の死を伝えた。彼女は驚いたそぶりを見せず、私が「X」氏の手紙を見せた数日前にそう感じていたが、その時は口にしなかったと言った。
 当然ながら、私はこの異常な出来事に感銘を受けた。
「Xさん」はスピリチュアリスト(心霊家)ではなかった。私も同様で、以前もスピリチュアリストではなかったし、覚えている限りでは、死者と思われる実体が私の手を通して自動書記をしたのは他に2例あっただけだった。その時、私は霊媒と一緒だった。しかしメッセージは短いもので、私自身は現象を気に留めなかった。
 子供の頃、数回、他の人と一緒にウィジャ盤の上に手を置いたことがあり、ありふれたあれやこれやのメッセージをもらったことがあった。「Xさん」からの最初の手紙を受け取る数か月前、一度だけ、アマチュア霊媒と一緒にウィジャ盤に手を置いたことがあったが、亡くなった友人からと思える予言が綴られ、翌年、私のマンションで火事が起きたので、文字通り立証された。しかし火事は私の責任ではなく、また私自身の住まいで起きたのではなかった。
 随分前には、友人たちに説得されてプロが主宰する降霊会へ出かけ、いわゆる物質化現象を目撃した。一人の時には2、3度、霊を見たことがあり、どんな仮説を立てても、死者の霊だとしか考えられなかった。
 だが、この世とあの世の間のコミュニケーションというテーマについて、私はまったく無関心だった。スピリチュアリズム(心霊主義)には寒気を覚え、このテーマについての基本的な著作すら読んだことはない。

 
》記事一覧表示

新着順:197/6877 《前のページ | 次のページ》
/6877