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霊界から届いたハッチ判事の手紙(23)

 投稿者:ちくてつ  投稿日:2021年11月 3日(水)05時28分18秒
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  霊界から届いたハッチ判事の手紙(23)

健康長寿&安楽死を、正心調息法&らくらく毛管運動で実現しましょ。
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Raku Raku Workout (らくらく毛管運動)


「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳


第42の手紙 非実在の犠牲者(3)




「自分の肉体から離れたことを知っていますか?」
 彼女は自分の体を見下ろし、いつものものやや流行遅れの色あせた黒のドレス姿を見た。
「でも、まだ私は体を持っています」彼女は言った。
「それでは、あなたはもうひとつの体が恋しくないのですか?」
「ええ」
 私の驚きは深まっていった。こんな現象に出会ったのは初めてだ。
「私が肉体を離れたと言われるなら、私の体は埋葬されたのでしょう。でも、この体だって同じようなものだと思います」
「その体はずっと同じ感じですか?」私がそう聞いたのは、自分がここに来たばかりの頃、新しい体が軽すぎて、行動するときのエネルギー量を調整するのに苦労したことを思い出したからだ。
「あなたが言われたとおり、1、2年前はかなり苦労していました。私は長い間混乱していました。意識が朦朧としていたと思います」
「ええ、そういうことでしょうね。しかし――さん、あなたは天国に行ってみたいと思いませんか?」
「もちろん、死んだら天国に行くと思ってました。でも、ごらんのとおり、わたしは死んではいません」
「それでも、もしお望みなら、今から天国にお連れすることができますよ」
「あなた、冗談でしょう?」
「いえ、本気です。行ってみますか?」
「本当に、死ななくても天国に行けますか?」
「ですから、死はないと約束します」
 私たちはゆっくり進んでいった。急いで次の状態へ移らないほうがいいと考えたからだ。私はこれから訪れる場所――伝統的なクリスチャンの天国――について彼女に説明した。救世主を目の当たりにし、中央から広がる柔らかい光に包まれて幸せそうで愛すべき人々のことを描いた。
「その国の住人の何人かは、たぶん、地上にいたときから神を見る日が来る期待していて、期待どおりの神の顔を見ているようです。私の場合は、光しか見えなくて、そのあとでキリストの姿が見えました」と私は言った。
「私はキリストを見ることができたらとよく思っていました」彼女は畏敬の念に打たれたように言った。「私に本当にキリストが見えるでしょうか?」
「見えると強く信じれば見えると思います」
「あなたが天国に行ったとき、そこの人たちは何をしていましたか?」
「神をあがめて、幸せそうでした」
「私も幸せになりたいわ。心からの幸せを味わったことはないのです」
「天国でなによりすばらしいのは、人々がすべての他人を愛していることです。だから彼らは幸せなのです。もし彼らが神の顔だけを愛していたら、そこは天国とは言えないでしょう。神の喜びとは、運帯することの喜びなのですから」
「こうして慎重な段取りを踏むことで、私は彼女の心を霊界の下宿屋から引き離し、彼女が理解できる唯一の伝統的な霊的世界の考えへと導いていった。
 私は音楽についても話した――そう、君たちが教会音楽と呼ぶようなものだ。安息日の喜びと平安を求め、天国の友人たちと霊的交流をしたいと願う確かな気持ちを、彼女の混乱してさまよっている心に植え付けたのだ。このように段階的に準備しなければ、彼女はこちらの世界の状況に馴染むことができなかったと思う。
 歌や賛美のことばで神をあがめる人々のそばに来ると、彼女は熱狂の波にさらわれ、ついにわが家に帰ったと感じたようだった。
 私は、別れたあとで彼女が舞い戻って私を探したりすることがないように、昔の習慣どおり手を差し出して別れの挨拶をして、また会いに来ますと約束し、ここから離れないようにと助言した。彼女はここにとどまると思う。
 天国は、その美しさに身をゆだねる者に対しては、強い牽引力をもっているのだ。

 
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