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霊界から届いたハッチ判事の手紙(21)

 投稿者:ちくてつ  投稿日:2021年11月 1日(月)05時20分34秒
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  霊界から届いたハッチ判事の手紙(21)

健康長寿&安楽死を、正心調息法&らくらく毛管運動で実現しましょ。
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Raku Raku Workout no1(らくらく毛管運動)


「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳


第42の手紙 非実在の犠牲者(1)

 先日、長年の知り合いで、私と同時期にこちらに来た女性に会った。
 こちらの世界でも地上と同じように、知り合いに会えば挨拶を交わす。われわれはふつうは、君たちほど決まりごとにしたがわないが、それでも多少は昔の習慣を捨て切れずにいる
 私が――夫人に、楽しくやっていますかと聞くと、あまり愉快ではないという返事だった。誰もが何か興味を持つものがあって、彼女と話したがらないというのだ。
 そんな不満を聞いたのは初めてだったので、変わった人だなと思った。相手にしてもらえないのはなぜでしょうかと聞くと、それがわからないからこそ困っていると言った。
「あなたは彼らにどんなことを話すんですか?」と聞いてみた。
「友だち同士が話すときのように、自分の悩みごとを話します。でも、彼らには興味がないみたいです。みんな、自分勝手なんですから!」
 哀れな人だ! 女性は、地上にいたときも、こちらに来たいまも、他人の悩みごとに興味をもつ者などいないということに気づかないのだ。
「ならば、私に打ち明けてごらんなさい」と私は言った。「悩みを話してごらんなさい。私は逃げたりしません」
「でも、どこから話したらいいのかしら! 本当に嫌なことばかりですもの」
「たとえばどんなことですか?」
「すごく不愉快な人たちのこととか。――に住んでいたころは、あの世に行けば、下宿屋の女主人や、雇われている不注意な娘たちにいらいらさせられることはなくなるんだって思っていました。ところが、ここでも彼女たちはひどいんです――かえって地上よりもひどいくらい」
「ということは、あなたはここでも下宿屋に住んでいるんですか?」
「どこに住めばいいの? わたしはそんなに裕福じゃないんです」
 この変化の国に来てからは驚くべき話をたくさん聞いたが、この話を聞いたときほど驚いたことはなかった。”霊界”の下宿屋とは! 私の見間したことの範囲はまだまだ狭い、とつくづく思った。これぞまさに新発見だ。
「その下宿屋の食事は美味しいですか?」
「いいえ、いままでいたところよりひどいです」
「量が少ない?」
「ええ、少ないし不味いのです。特にコーヒーです」
「ひとつ聞きますが」私の好奇心はますます募った。
「あなたはここでも、地上にいたときのように、一日3回の食事をしているのですか?」
「ずいぶん妙なことをおっしやるのね!」彼女は金切り声で言った。「ここも、それからあなたのおっしゃる地上とやらも、たいした違いはないじゃありませんか。ただ、ここにいる方が不安です。なにもかもがすごく変わりやすくて不確かなんです」
「なるほど。続けてください」
「夜の食卓で自分の隣に誰が座るか、その日の朝でもまるで予想がつきません。人の出入りが激しいのです」
「では、どんなものを食べていますか?」

 
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