新着順:14/6131 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

【特集】武漢肺炎がもたらす新世界(2)

 投稿者:竹哲@らくらく安楽詩の会  投稿日:2020年 7月28日(火)05時29分42秒
  通報
  今年は「阿波おどり」がなくなったとNHKが報じていました。

武漢肺炎がもたらす新世界は、まさしく「天変地異の時代」ですね。

最近の記事です。

【特集】武漢肺炎がもたらす新世界(2)
<葬儀の消える「0葬」、新しい日常に>
 武漢肺炎ウイルスが世界を変えつつある。「東京型」の感染爆発はそれを一層加速しそうだ。
 新型コロナの遺体は、世界中で行われているとおり、厳重な死体袋に入れられる。そして、
1)看取った看護師はエンジェルケアができない。遺体をきれいにしてあげることができない。
2)家族は面会できない。
3)直ちに焼き場へ送られて火葬される。
4)通夜、葬式はできない。
 日本中で新型コロナが爆発すれば、ここに挙げた1)から4)が当たり前の光景になる。そのとき、この世はいったいどうなるのか?
 対照的なのは3・11東日本大震災だ。大津波の悲惨な被災者、そのなかの「たった1人の死者の姿」すら、日本のマスコミは報道しなかった。なぜだろう?
「私たちが死者とともに生きなくなったからです」というのが、宗教学者の島田裕巳氏が「0葬――あっさり死ぬ」(集英社)で主張していることだ。
<死者とともに生きる必要は、もうない。
 少し前まで、私たちは死者とともに生きてきた。というのも、死者は私たちと同居していたからである。
 もちろん、今でも死者とともに生きている人たちはいる。
 けれども、しだいに多くの人たちは、死者と同居し、死者とともに生きることを望まなくなってきた>
 島田氏は、少子高齢化以前の日本では、死者は仏壇のなかにいたと指摘する。
<仏壇は本来、仏像を安置する場所」なのに、日本では仏間にある仏壇に先祖の位牌が置かれ、位牌には故人の戒名が記されている。ここが死者のいる場所だったのです>
<実家の家の中には死者があふれ、その数は、生きて生活している者の数よりも多い。先祖は、その働きを通して、家を支える役割を果たしてきた。そうした功績があるからこそ、仏壇の位牌として、あるいは座敷の写真として生き続け、子孫はその存在を忘れることがなかった。忘れられないようになっているとも言える>
 ところが、団塊の世代が主役を務めた高度成長期、核家族化によって、死者のいる場所が様変わりした。
<今、都会に住む人々の家には、仏間などはあり得ない。仏壇さえ祀らない家が増えている。(中略)
 かくして、今の都会の家からは死者が姿を消した。そこに生活するのは、生きている者たちだけである>
 つまり、今日の日本人は、死者を忘れた生活を享受している。ゆえに、死者をどう扱うのかも、大きな変革に見舞われている。だから、新しい葬儀のあり方が必要なのだと説く。
<極端な言い方をすれば、もう人を葬り、弔う必要はなくなっている。
 遺体を処理すればそれでいい。そんな時代が訪れている。
 それは、自由だということでもある>
 新型コロナの死者は、
1)エンジェルケアができない。
2)家族は面会できない。
3)直ちに焼き場へ送られて火葬される。
4)通夜、葬式はできない。
 人を葬り、弔う必要すらなくなった。遺体を処理すればそれでいい、それは自由なのだ、と島田氏は言う。
 ところで、死の寸前の人が「人は死なない」ことを知っていたらどうなのか?
◎人は死ぬのか?
 遺体の処理は「0葬」でよいとして、もっと根源的な問いがあるはずだ。はたして「人は死ぬのか?」という宗教的な問いだ。
 新型コロナに感染し、ECMOに繋がれて意識を失う前に、自分自身や家族が考えておく必要がある。
「人は死なない」を信じるか、信じないか、信じた人が死んですぐにこの世に伝えてきたメッセージがある。
「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション、著作権フリー)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳
<第1の手紙 帰還
 私はここにいる、間違いない。
 以前君に話しかけたのは私だったし、いま再び話かけている。
 私は素晴らしい体験をした。忘れていたことの多くをいま、思い出している。起きたことは最良のことであり、そして必然だった。
 私には君が見えるが、まだ鮮明ではない。
 私は闇をほとんど見なかった。ここの光は素晴らしい。南国の太陽よりもずっと素晴らしい。
 いや、パリの周辺はまだよく見えないのだ。すべては変わってしまった。この瞬間、私が君を見ることができるのは、君の活力のおかげだろうね>
 家族に看取られず、エンジェルケアもされず、ただちに火葬にされる遺体。それでも意識は存続し続けるか? 武漢肺炎がもたらす新世界の重大なテーマだ。
 
》記事一覧表示

新着順:14/6131 《前のページ | 次のページ》
/6131