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手紙36 空虚な球体(3)

 投稿者:竹哲@らくらく安楽詩の会  投稿日:2019年 9月 2日(月)05時45分38秒
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  「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション、著作権フリー)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳



手紙36 空虚な球体(3)


 死の床で後悔し、病的な記憶を持ち越してはならない。むしろ、人間は自分のカルマの重荷を勇敢に背負って永遠の世界へゆくべきだ。後悔しながら臆病者のごとく、靴下だけの姿で地獄の裏口から忍び込むべきではない。

 もし罪を犯したなら、勇敢に事実を認め、二度としないと決意するのだ。だが、地上の最期の時間に犯した罪のことを考えている者は、死後の世界でその罪を何度も何度も繰り返すことになる。

 すべての行為は、逃れられない反作用を伴う。すべての動機からそれぞれの果実が生じるので、意志の力以外のなにものをもってしても修正できない。そして意志の力で原因となる動機から生じた果実を修正するときは、最初の動機の反作用となる、もっとパワフルな動機、強大であるために最初の動機が洗い流されてしまうくらいの大義を掲げるのだ。水道のホースから流れ出す水が、大洪水によって、ホースもろともホースから流れ出した水をも洗い流してしまうごとく。

 罪を犯したと気づいたなら、犯した罪よりも大きな善行を積み、善行の果実を受け取れば良い。
 地獄についてはもっと言いたいことがある。だが今夜はこれで十分だ。別な機会にこの問題に触れてみよう。
 
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