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手紙35 美しきもの(2)

 投稿者:竹哲@らくらく安楽詩の会  投稿日:2019年 8月14日(水)05時42分17秒
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   一神教の神は実在しません、再度、議論しますが。

 古来、互いに殺し合い、しかも同じ宗教のなかに「異端」すら生まれています。

 イスラム教を見ても、スンニ派、シーア派の争いは、サウジアラビアとイランのように殺し合う関係です。

 もしも、一神教の信者が信じるように、唯一神が実在するとすれば、ほかの邪教を淘汰してしまうでしょう。

 でも、淘汰されていません。ということは、唯一神は実在しない、ということです。

 実在するのは、天使であり、悪魔です。

 ハッチ判事が目撃した天使の姿、波動は素晴らしいですね。

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「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション、著作権フリー)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳


手紙35 美しきもの(2)



 しかし、いまが本当にきのうなのか、それとも百万年後なのかということは、まったく問題ではない。<美しきもの>は、一瞬と永遠を同一に感じる者のもとにのみ現れるようだ。わたしはこんな声を聞いた。

「兄弟よ、わたしです」
 だれの声かと思い惑うことはなかった。そんな声で「わたしです」と言えるのは、普遍に達するほど広大な自己をもつ者、万物の海にその身を浸した者、それでいて、すべてを包括するこの瞬間をその包括性によって認識している者以外にはあり得ないからだ。

<美しきもの>はわたしの前に立ち、自らの発する光ぞ輝いていた。その姿があれほど美しくなければ、わたしは驚きに息をのんだかもしれない。しかし、その姿と存在は、完璧であるがゆえにかえって平穏な空気をかもし出していた。わたしは驚嘆しなかった、なぜならわたしの意識そのものが驚嘆すべき状態にあったからだ。わたしは俗界のはるか上方に舞い上がっていたので、その瞬間の経験を測るべき尺度をもたなかった。

 若さが不滅の命をもち、つかのまの時が永遠になったと想像してみたまえ。幼な子の花の顔を、幾世代もの英知を秘めた瞳を想像してみたまえ。その瞳に凝縮された千もの人生の輝きを、ほほ笑みかける相手から愛し返されることを求めぬほど純粋な愛にあふれた者が、唇に浮かべるほほ笑みを想像してみたまえ。

 だがしょせん、地上のことばでは地上に属さぬものを形容することはできないし、人間の理解力では、<美しきもの>が至上の生のあの時間にわたしに示してくれた喜びを瞬時に理解することなどできないだろう。なぜなら、わたしにとって、生の可能性は以前より広がりをもち、魂はより深い意味をもつようになったからだ。<美しきもの>を目撃した者は、そのときから別人になる。彼らは一時はそれを忘れ、<美しきもの>に与えられた魔法を日常生活の中で失ってしまうかもしれない。しかし、思い出しさえすれば、そのときの歓喜の翼に再びさらわれることになる。

 それは地上に住む者にも、星々のあいだに住む者にもおこり得る。だが、だれの身におころうと、その経験は同じものであるはずだ。<美しきもの>は、自らと同じ状態に身をおく者にしか、その姿を現さないのだから。
 
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