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手紙29 予期せぬ警告(前半)

 投稿者:世話人の竹哲です  投稿日:2019年 6月16日(日)09時02分51秒
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  「生きている死者からの手紙」(1914年の出版、ノンフィクション、著作権フリー)
        エルザ・バーカーによる記録
        金澤竹哲・訳




手紙29 予期せぬ警告(前半)

 もしもこの手紙が、愚かで思慮の浅い人々の霊探しを惹起し、人間世界に、無責任で嘘つきの元素の霊たちを招き入れることになったとしたら残念だ。彼らにやめろと言いなさい。

 君の手を通して私が来るのは全く別の問題だ。もしも科学的な手順を教わっていなければできなかったし、もしも君がしじゅう余計な考えや、当を得ていようといまいと疑問を抱いて邪魔したなら、できなかった。しかし君は、私が地上にいた時に口述筆記をしたごとく、完全に受け身かつ無関心で手を使わせてくれたから、長くて首尾一貫した手紙を書くことができた。

 霊界との通信はほとんどが、真実のものであったとしても、たいして価値がない。なぜなら、それらは常に通信を受ける人物の心の影響下にあるからだ。

 君が手紙を受け取っている間は、この問題について書かれた本を一切読まないことや、私がいるこちらの世界の生活について何も考えないのは正しい態度だ。それで君の先入観が入り込まず、私の思考を邪魔しない。

 知っている通り、私は地上にいる間に心霊研究をしていた。オカルトと呼ばれる数々の現象を探求し、それらの背後にある真実を探し求めた。当時も信ずることができたが、いまではさらに深く信じているので、科学的に立証するためという例外を除けば――もちろん、それとて立証できたという価値しかないが――霊探しのような企ては時間の無駄である以上に、それを行なう者に大きな害となる。

 このことは、いまこの瞬間、世界と通信をしている、いわゆる「霊」の言うことなので奇妙に思えるだろう。そう思うのなら、私にはどうしようもない。もしも私の言うことが首尾一貫しないのならおかしな通信であり、それがすべてだ。だが、私は記録を続け、無責任な霊媒たちのヤル気を失わせたい。


 
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