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http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=6255
スマトラ大地震津波災害
2004年12月26日、インドネシアのスマトラ沖で発生した大地震(マグニチュード9.3)による津波は、近隣諸国12の国々で死者22万人以上、負傷者13万人以上という大惨事をもたらしました。タイでもリゾート地として知られるプーケット島など、タイ南部6県のアンダマン海に面する地域(プーケット県、パンガー県、クラビー県、トラン県、サトゥーン県、ラノーン県)において甚大な被害を受けました。プーケット県災害センターの統計によれば、タイでの被災者の国籍は38カ国に及んでおり、死者7,772人、負傷者17,000人となっています。
被災地の現在の問題点
1)住居の問題 現在(2007年6月時点)では、避難所でテント生活していた被災者のほとんどは、政府や様々な団体・個人からの支援によって建設された恒久住宅や仮設住宅に移り住んでいます。しかし、それらの住宅は密集して建てられており家と家の間が狭く、また海から遠いため、漁業を再開している住民にとっては不便です。
2)職業の問題 津波直後は海へ出ることを怖がっていた漁師たちも現在では生計を立てる為に、何とか海へ出て漁をしていますが、風が強く少し波が高い日などは漁に出ることを躊躇してしまい、収入は安定していません。被災地住民の30%近くは漁業以外の建築業や商売、バイクタクシーの運転手などをしています。また、以前盛んだったリゾート地としての観光業を再開した人もいますが、やはり津波の影響で客は依然少ないままです。
3)子どもの問題 津波により親を失った子どもたちの多くは、現在親戚と共に暮らしていますが、親戚と子どもの仲たがいが目立ってきています。それには、津波によって受けた心の傷が未だ癒えていないことも原因の一つとなっているのかもしれません。「家族が恋しい」「家に帰りたい」と泣く子どもは現在でも少なくないのです。また、若者の中にはストレスを紛らわす為に、薬物や飲酒、淫行などに逃避するケースもあります。この他に、困窮世帯が増加したことで学業を断念する子どもが続出し、教育奨学金を必要とする学生は多くなっています。
支援団体 ドゥアン・プラティープ財団の活動における問題点
http://jp.dpf.or.th/?q=node/42
1)カウンセリングの問題 2006年8月にオープンした『バーンターンナムチャイ(慈悲の家)』では、被災して孤児になった子ども40名と財団スタッフ2名が共同生活をしていますが、未だに「後遺症」で苦しんでいる子どもが多く、スタッフのカウンセラー経験が不足していることが問題です。現在、地元の精神科医1名がボランティアでカウンセリングにあたっていますが、スタッフも勉強して様々なケースに対応できるようにしていきます。
2)支援金の問題 『バーンターンナムチャイ』の子どもたち40名には、国内外4つの支援グループから月に1人1,000バーツの支援金が支給されています。しかし、食事代や学校にかかる費用、交通費など全てを合わせると、最低でも月に1人3,000バーツは必要です。そのため、不足分は当財団が負担している状態です。『バーンターンナムチャイ』の活動の他にも様々な活動を行っているので、津波プロジェクト全体での資金が不足しています。
3)職業支援の問題 当財団では被災直後からバティック作品の製作によって、被災者の職業確保を支援してきましたが、被災から時間が経つにつれ津波被害に対する周りの感心が薄れていき、津波グッズの売れ行きも悪くなってきました。また、津波グッズを販売できる場所も限られています。
★今後の課題
被災直後から、政府や救助団体は様々な支援活動に取り組んできましたが、予算の関係などで相当数の支援団体が引き上げていきました。被災直後の1月に支援に駆けつけた70のNGO団体は今では5団体のみとなりました。当財団も支援当初は2年間の予定で活動を開始しました。しかし、被災から2年以上が経った今も、被災者の心の傷が完全に癒されたわけではありません。被災者の心のケアにはまだまだ時間がかかります。子どもを対象にした支援を中心に、これからも被災地での活動を続けていきたいと思っています。
・青少年活動・・・・・・・・リーダー育成、他地域の青少年グループとの交流、職業支援
・教育推進活動・・・・・・おはなしキャラバン、人形劇やエプロンシアターの講習会による地域教育レベルの向上
・孤児の保護・養育・・・職業訓練、心のケア、ボランティアスタッフに対する教育法の講習、スタッフのカウンセリング技術向上
ドゥアン・プラティープ財団は、今後も地域一体となった支援に取り組んでいきます。どうぞ皆様には、長期的な津波プロジェクトの活動に対しまして、ご理解とご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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