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家庭菜園のススメ

 投稿者:メビウス会世話人  投稿日:2009年 6月22日(月)08時15分10秒
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   わたしのベランダでは一鉢のトマトが実をつけました。
 2cmほどの大きさです。↓
 可愛いですね。

 2012年12月23日前後に地球は新しい節目を迎えるかもしれません。

 それがどのようなものになるかはわかりませんが、世界経済の動きを見ていますと、日本もアメリカも紙幣をじゃんじゃん刷っていますから、紙幣の価値がどんどん下がって、将来、ハイパーインフレに襲われるだろうという予測が出ています。

 となると、食物の価格も相当あがることになります。
 そうなるかどうかはともかく、わたしたちはできる範囲で、食糧自給率アップを心がける必要があると思います。
 少しずつ準備しましょう。

 インドネシアの会員さんから、本が届きました。
 ご自分が紹介されている本です。
 「ジャワの高原でトマトを作る」(204ページ)

 本のタイトルは「食は庭にあり 家庭菜園で自給力をつけよう」↓
 最近注目されている「永田農法」のわかりやすい入門書でした。

 とてもいいのが、「永田農法の考え方」です。
<永田農法は有機・無機ということにはこだわっていません。むしろ何が食物のために必要で、また必要ではないかを考えています>

 そして食物に快適な環境作りが、美味しくて安全な野菜を生むと考えておられます。

 評価したいのは、自然の恵み=力を重視されている点です。

・光の力
・熱の力 (寒さちおう厳しさも必要なのです)
・風の力 (ビニールハウスなど風がない状態に置くと食物の葉は大きく薄くなります。そして、風がないと湿度が高くなりカビなどの病気が発生しやすくなります。(中略)風を通して水を少なく栽培していると、葉は小さく厚くなり、葉が厚くなることによって病気にもかかりにくくなります)
・霧の力
・海の力
・土の力

 驚いたのは「海の力」です。ミカン栽培の肥料にひとつとして、海水を水で薄めて与えたところ、結果がたいへん良かったそうです。海水のミネラルがミカンを甘くしたり、潮風がキャベツを美味しくするという体験が紹介されています。

 ほかにも、「雪の力」「時の力」「場の力」「人の力」が紹介されていました。野菜作りはアートだという説明が「人の力」です。おもしろいですね。

 また、本書には、除草剤や遺伝子組み替え種子の問題点についても、わかりやすく解説されていて、目からウロコでした。
<雑草だけを殺す除草剤とはどのような仕組みになっているのでしょうか? これは除草剤の方に秘密があるわけではなく、種子の方に秘密があるのです。つまり、遺伝子組み換えによりその除草剤に対する耐性を有する作物が開発されたのです。開発の結果、直接接触したすべての植物を枯らす非選択的除草剤グリホサート(商品名・ラウンドアップ)は、主要除草剤となり、除草剤と除草剤耐性種子がセットで売られるようになったのです>

 「遺伝子組み換え作物は課題が多い」は、ぜひ読んでいただきたい内容です。

 そして以下の指摘はたいへん重要です。
<1840年代、アイルランドで大飢饉が発生しました。飢えて死んだ人が100万人もいたと言われています。200万人ものアイルランド人が新大陸アメリカに移住しています。
 なぜこれほどの大飢饉になったのかといえば、それまで続いた圧政で困窮していた上に、ジャガイモに葉枯れ病が発生し、壊滅的な被害を受けたからです。問題はジャガイモを単一の品種しか作っていなかったため、一斉にすべてのジャガイモが病気に冒されてしまったのです。ジャガイモの原生地である南米アンデスではこういったリスクを回避するために、いまだに300種類以上もの品種を作り続けています>

 日本でも「コシヒカリ」ブームがずいぶん続いています。わたしの父親は元は農家で、教師になり、中学校の校長を定年退職してからは、お百姓仕事に打ち込みました。そして、ある時、「コシヒカリを作った」と自慢したことがありました。

 多くの農家が一つの品種を作るということ。ブームだからといってそうしていると、アイルランドの悲劇を招く恐れがあるわけです。これは重要な指摘でしょう。

<現在アメリカが目指すグローバル化とは、ひとつの製品もしくは一つの企業による世界制覇です。それは生物に置き換えると非常に危険なことです。前述しましたが、遺伝子組み替えによるトウモロコシがたとえ優れた品種であろうとも、単一品種が世界中で作られることは非常なリスクを伴うのです。
 もし、遺伝子組み替えトウモロコシに、人の生命を脅かすようなものが含まれているとしたら、被害は人類の生存さえ脅かしかねないものになります>

 地球環境は多様な種の共生で成り立っていますから、種がどんどん絶滅してゆく一方で、食糧の源である種子を遺伝子組み換えによって、効率のよい単一の種類で栽培することは、非常な危険が伴うのだとわかります。

 効率がよい=お金になる=しかし種の多様性は失われる、この危険性は覚えておきたいものです。

 そういった意味でも、家庭菜園では、遺伝子組み換え種子でない野菜を育てて、自然界の多様性を守りましょう。
 人びとの意識が変化する2012年12月23日といった節目に備えるというのは、家庭菜園、ベランダ栽培でもできることではないでしょうか。

 すでに実践されている方、これから始めようとされる方にはとてもいいテキストになると思います。わたしも何度か読み返したいと思います。

ttp://www.amazon.co.jp/食は庭にあり―家庭菜園で自給力をつけよう-永田-洋子/dp/4757150679/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=12456177

 
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